汚職撲滅委に”アジアのノーベル賞”マグサイサイ賞
フィリピン・マニラのラモン・マグサイサイ賞財団は7月25日、インドネシアの独立捜査機関・汚職撲滅委員会(KPK)に2013年マグサイサイ賞を授与すると発表した。今年で設立10年を迎えるKPKは、インドネシアをかつての「世界で最も腐敗した国」から「世界で最も称賛される反汚職キャンペーンの国」にしたと評価。この間の大型汚職事件の訴追や啓発を通じ、汚職撲滅への主体的な市民参加を促進したと称えた。
マグサイサイ賞はフィリピン第7代大統領のラモン・マグサイサイ氏(飛行機事故で死亡)を記念し、米国のロックフェラー財団が出資して1957年に創設。ラモン・マグサイサイ財団が運営し”アジアのノーベル賞”とも称される。過去の受賞者はインドが最多の51人、フィリピン44人。日本からは緒方貞子氏(国際協力機関特別顧問)、秋葉忠利(元広島市長)ら24人、インドネシアとタイはそれぞれ22人が受賞している。