開発と密漁を中止し、スマトラトラの生息地を守れ!
インドネシアの首都ジャカルタで自然保護団体のメンバーら約100人がこのほど、トラに扮し、スマトラトラの生息地での大規模開発と密猟の中止を訴えるイベントを行った。スマトラ島に生息するスマトラトラは、パーム油の原料となるアブラヤシ畑の大規模開発による生息地の減少や、毛皮や骨が目当ての密漁で激減。個体数は1970年代の1000頭から250頭にまで減少、絶滅が危惧されている。
スマトラ島では過去5年間、トラと住民を巡る事件が約400件発生し、住民約40人、トラ約50頭がそれぞれ犠牲になった。また、1998年から2002年にかけ、密漁でトラ253頭が殺されたとの調査結果もある。トラの骨は漢方の材料として珍重され、毛皮とともに中国や韓国に密輸されているといわれる。