西ジャカルタの仏教寺院で爆発事件 3人軽傷 不発弾も
西ジャカルタ・クボンジュルックにある仏教寺院「エカヤナ仏教徒センター」の入口付近で8月4日午後7時ごろ、ビニール袋に入った手製爆弾が爆発した。これにより、参拝中の3人が腕などにかすり傷を負ったが、現場に居合わせた信者の医師の応急処置を受け、帰宅した。警察の調べによると、当時約300人の信者がいたが、この手製爆弾の爆発力が低く、近くのガラス窓や建物に影響はなかった。
ただ、本堂内の下駄箱や仏像付近で不発の小型爆弾2袋ほか、「ロヒンギャ(ミャンマーの少数派イスラム教徒)の悲鳴が聞こえた」と書かれたメモが見つかっている。この点について、国家警察の刑事局長は「ミャンマーでの宗教対立をきっかけに、テロリストが攻撃対象をキリスト教会から仏教寺院に切り替えた恐れがある」と指摘。ミャンマーでの仏教徒によるイスラム教徒弾圧に反発する、イスラム過激派による爆弾テロの可能性を示唆している。