露天商の”総本山”タナアバン落城へ 州が強制撤去

露天商の”総本山”タナアバン落城へ 州が強制撤去
インドネシアの中央ジャカルタ・タナアバンの露天商の移転を巡る問題は、州が強硬に押し切る形で収束へ向かいつつあり、強制撤去と改修工事が進んでいる。レバラン(断食明け大祭)帰省以降、露天商の姿は路上から消えた。露天商にとっては、露店の強制撤去と警察の24時間態勢での巡回による囲い込みで、州営市場ブロックGへの移転先・入居以外の選択肢がなくなった格好。
このブロックGにも本来①店舗スペースがわずか2畳程度と極端に狭い②3、4階と客が好まない上層階である-などの不満がある。しかし、もはやそんな不満を言い立てて、抵抗する余地がなくなるところまで追い詰められてしまったのだ。これにより、ジャカルタ特別州内各地で進められている露天商一掃プログラムで、真っ先に標的となった露天商の”総本山”タナアバンが落城しそうだ。