「カルピコ・ミニ」がインドネシアの子供に大人気
「カルピス」の海外ブランド「カルピコ・ミニ」がインドネシアの子供たちに大人気で売り上げを伸ばしている。カルピスといえば1919年(大正8年)の発売以来、暑い夏の日に日本の子供たちののどを潤してきた清涼飲料の一つだ。ただ、赤道直下の国の子供たちの嗜好は、日本とは少し違う。インドネシアでは味をミックスすることが好まれる。そこで、打ち出されたのがオリジナルと、カシス&ストロベリー、グレープ&ブルーベリー、ライチ&マンゴーの4種類の商品だ。味の組み合わせは、いずれも現地スタッフが選んだ。
子供が一度で飲み切れ、小遣いで買えるように、容量を80㍉㍑、値段を1000ルピア(約10円)に抑えた。また、豚肉は食べないイスラム教徒が多いなどの現地の事情に対応するため、「ハラル認証」を取得。さらに、パッケージに牛のイラストを入れて、健康に良い乳製品であることをアピールした。これらの諸施策が奏功し、売り上げは2007年の発売当初は年間2400万本ほどだったが、現在は年間1億6000万本以上。生産が追いつかないほどという。