赤タマネギなど食品価格高止まり 牛肉にカルテル疑惑

赤タマネギなど食品価格高止まり 牛肉にカルテル疑惑
 インドネシアで、需要が増大するラマダン(断食月)が過ぎたにもかかわらず、野菜、果物、牛肉など食品価格が沈静化せず、高止まりの状態が続いている。この間、ラマダンと燃料値上げでインフレ圧力が高まり、政府は価格抑制のため輸入を増やすなどの対策を講じたが、まだ効果は表れていない。
 高止まりしているのはバワン・メラ(小さい赤タマネギ)、トウガラシ、牛肉など。これらインドネシア料理に欠かせない生鮮品が各地で普段の2倍ほどの価格で高止まりしている。牛肉については政府は7月、1㌔当たり7万5000ルピア以下にすることを目標に豪州から冷凍牛肉3000㌧を追加輸入する措置などを取ったが、末端価格は現在、1㌔当たり10万~13万ルピアの高水準にある。こうした高止まりを受けて、輸入業者のカルテル疑惑が浮上しており、事業競争監視委員会(KPPU)が調査に乗り出している。