住友商事がインドネシアの地熱発電所を60億円で受注
住友商事などはインドネシアのジャワ島中西部ガルット市郊外に建設される地熱発電のカモジャン発電所の建設を受注した。設計や機材の調達も手掛け、受注額は約60億円とみられる。国営石油ガスのプルタミナの子会社から受注したもので。発電容量は3万5000㌔㍗。約18万世帯分の電力を賄える。
8月末までに着工し、2015年7月に完成する予定。富士電機製発電タービンや地中から出る高温の蒸気を集めてタービンに送る配管などの調達や据え付け、土木建設を一貫して請け負う。同国エンジニアリング大手のレカヤサインダストリと共同受注した。
住友商事はインドネシア全土で8つの地熱発電所建設を手掛けた実績を持ち、発電容量は65万㌔㍗と同国の地熱電力供給力のほぼ半分を占めている。スマトラ島では同社自らがIPP(独立系発電事業者)として地熱による電力を販売するプロジェクトも進めている。同国は地熱で世界最大の2900万㌔㍗の資源量を誇るが、わずか5%分しか電源として開発されていない。