「ミス・ワールド」世界大会 イスラム団体が中止求める
美の祭典、「ミス・ワールド」世界大会の開催を来月に控え、主催国インドネシアのイスラム団体が改めて開催反対・中止を訴えている。英国の主催者はこれまで、インドネシア側の要請を受け入れ、女性が過度に肌を露出することを避ける意味で、水着審査を中止することを発表している。それでも、女性の肌を公衆の面前にさらすイベント、ミスコンそのものに対し、イスラムの教えに反するとの考え方から反対意見は根強く、イスラム学者会議(MUI)などイスラム団体は政府に対し、開催中止を検討するよう求めている。
「ミス・ワールド」世界大会は、世界各国から130人以上が参加し、9月7日からバリ州バドゥン県ヌサドゥアで始まり、28日の最終選考で”ミス・ワールド”が決まる。ムスリムが国民の多数を占める国が主催国になるのは、63回目を数える今回が初めて。それだけに、当初からイスラム団体との折り合いの難しさは指摘されていた。