首都モノレール着工から9年凍結,そして10/16事業再開
ジャカルタ特別州のモノレール「ジャカルタ・エコ・トランスポート(JET)」の建設計画が10月16日、ようやく再開する。中央ジャカルタの北スティアブディ~ドゥク・アタス間から工事を開始。並行して計画が中断する前の2008年以前に国営ゼネコンのアディ・カルヤが建設した橋脚の強度を再調査する。渋滞緩和に躍起の州は早期開業を目指す考えだ。
JET建設計画は、中央ジャカルタのスディルマン通りやクニンガン、スナヤンを結ぶ環状線のグリーンライン(約15㌔、15駅)と、東ジャカルタのカンブン・ムラユとタマン・アングレックを結ぶブルーライン(約14㌔、12駅)の2つの路線がある。グリーンラインの建設から始め、2年半の工期を予定。ブルーラインは3年の工期を予定。総工費は8兆ルピア。
ジャカルタのモノレールはスティヨソ知事時代の04年に着工したが、資金難で挫折。後任のファウジ知事が11年9月に事業凍結を宣言した案件。昨年就任したジョコウィ知事が建設再開を目指していた。すでに建設され、放置されていた橋脚の資産評価などでもめたが今年3月、投資会社オルトゥス・キャピタル(シンガポール)を中心とする企業連合が事業を引き継ぐことで合意していた。