北スマトラ・シナブン山噴火の降灰で6000人超が避難
地元メディアによると、インドネシア北スマトラ州カロ県のシナブン山(標高約2460㍍)で11月18日朝、再び発生した噴火は、噴煙の高さが過去最高の上空約8000㍍に達する、2010年8月以来、最大規模となった。同山の噴火活動は9月から相次いでおり、すでに6000人以上が避難生活を強いられ、農作業が止まったままとなるなど周辺住民の生活に影響が広がっている。
火山地質災害対策局(VMBG)は近隣の村で火山灰が1~2.5㌢積もっているのを確認。同山から約20㌔のブラスタギ郡でも降灰があったという。カロ県農業局によると、シナブン山の相次ぐ噴火で今回の噴火以前の時点で、すでに農地1370㌶に火山灰が積もるなどしており、18日の噴火でさらに影響拡大が予想されるとしている。VMBGはシナブン山噴火の警戒レベルを4段階の3番目の「シアガ(警戒)」に設定。国家防災庁(BNPB)によると、18日までに6155人が避難生活を続けている。ただ19日の時点で、北スマトラ州メダン近郊のクアラナム空港に離発着する飛行機に影響は出ていない。