IHIがインドネシアで発電部品の生産能力を6割増強

IHIがインドネシアで発電部品の生産能力を6割増強
 NNA.ASIAによると、IHIはインドネシア工場で火力発電所向けボイラー部品のパネル式水冷壁(メンブレンウォール)の生産能力を6割増強した。世界的な需要増に対応するもので、1000万米㌦(約10億円)を投じてラインを増設。10月から稼働している。バンテン州セランにある完全子会社チレゴン・ファブリケーターズのメンブレンウォールの年産能力を5000㌧に引き上げた。同社の年産能力は火力発電所向けの排熱回収ボイラー(HRSG)が3000㌧、コンテナクレーンなどの鉄骨構造物が1万8000㌧で、全体では2万6000㌧となった。
 IHIは発電ボイラー設備を兵庫県相生工場と、同社が2009年に完全子会社化したインドネシアのチレゴン・ファブリケーターズで生産。インドネシアをはじめとする東南アジア、中近東、アフリカ、南米など新興国中心に、火力発電所向けボイラーの受注拡大を狙っている。