村落向け小型国産車計画再開を明言するも実現に疑問符

村落向け小型国産車計画再開を明言するも実現に疑問符
 インドネシアのヒダヤット工業相は11月19日、村落向けを想定した低価格の小型トラックの開発を再開することを明らかにした。国営、地元企業による製造を助成し、「国産車」としての普及を目指す。ただ、この国産車製造計画は2010年に開始。工業省とBPPT、国営鉄道車両製造インドネシア鉄道産業(インカ)が試作品をつくったが中断。一度はとん挫しているうえ、コスト面での折り合いなど課題はいぜん多く、実現は難しそうだ。
 インドネシアにとって、開発から自国企業が担当する国産車製造は念願のもの。それだけに、これまで何度も試みてきたが、いずれも普及していない。輸送車製造を国営企業に任せるのは、多額の開発費用が割に合わないためだ。ヒダヤット工業相も、利益確保の見通しが立たないことも認め「計画に参加しやすくするためのインセンティブをすぐに話し合う」と語っている。