航空業界がコスト上昇で運輸省に上限運賃上げを要請
地元メディアによると、インドネシア航空協会(INACA)はこのほど、運輸省に上限運賃額の引き上げを要請した。原油価格の高騰やルピア安に伴い、運航コストが上昇し、収益が悪化しているため。INACA事務局長は「最低賃金の上昇もコスト増に拍車をかけており、運輸省が定めた上限運賃では利益が出ない」と嘆いている。これに対し、運輸省航空局長は「慎重に審査する必要がある」としている。
同省は2010年、国内線エコノミークラスの上限運賃額を設定。付加価値税(VAT)や空港利用料などを加算する前の運賃の上限を、ジャカルタ-スラバヤ間で185万ルピア、ジャカルタ-デンパサール間で147万8000ルピアなどと設定している。格安航空会社(LCC)の上限額はこの85~90%。