トランスジャカルタで車両倍増計画もCNG不足が課題
首都の交通渋滞緩和策の一つとして、専用バスレーンのトランスジャカルタで、石油代替燃料として圧縮天然ガス(CNG)利用の車両拡大方針が打ち出されているが、肝心のCNGの供給が追い付かないとの懸念が指摘され、問題視される事態となっている。
ジャカルタ特別州はCNG利用の車両数を現行の約540台から、2014年は500台を追加導入、ほぼ倍増させる計画だ。ところが、燃料のCNG供給がおぼつかない。同州内には9カ所のCNG供給所があるが、常時、順番待ちの長い列ができている状態だという。つまり、現状でも車両数に対応した供給体制が整っていないというわけだ。したがって、罰則を強化して専用バスレーンの渋滞をなくし、車両数を増やしても、燃料不足で実際に走る車両の数が制限されるならば何の対策にもならない。
こうした状況に対応、ジョコウィ知事は5カ所のCNG供給所を新設するほか、20台の移動式CNG供給車を導入するとしている。一方、公共サービス機関(BLU)トランスジャカルタ社は、15年までにCNGを利用するバスを3500台まで増やす計画だ。