「スマートシティー」を訴求「イ・日エキスポ」開幕
日本・インドネシア国交樹立55周年記念の2013年を締めくくる「インドネシア日本エキスポ」が12月19日、中央ジャカルタ・クマヨランのジャカルタ国際展示場(JIエキスポ)で開幕した。開幕式にはインドネシアのブディオノ副大統領や福田康夫元首相(日本インドネシア友好協会会長)、経団連幹部らが出席した。22日までの会期中、日本の文化や芸能、観光、食などを通して、日本・インドネシアの絆や交流が一段と深まる格好の機会になるものと期待される。
今回の会場で印象的なのが「スマートシティー」の文字とコンセプト。会場の入り口付近には、今回の主要テーマである、環境に配慮した地域づくりを目指す「スマートシティー」に関する展示が並ぶ。太陽光、風力、地熱など再生可能エネルギーを含めた様々なエネルギーについて、日本の消費量や発電量などを解説。太陽光、風力、原子力発電の模型が来場者を迎える演出だ。
続くブースには神奈川県横浜市、愛知県豊田市、関西文化学術研究都市、福岡県北九州市の4地域の実証実験を取り上げ、二酸化炭素排出量削減や省エネの成功事例を列挙している。北九州市のブースには同市関連の21企業・団体が出展。副市長や市議ら70人以上がインドネシア入りし、会期中にセミナーも開く予定だ。
独立行政法人、産業技術総合研究所は、インドネシアの科学技術応用評価庁(BPPT)や、マルク州アンボンのパティムラ大学などの研究者と進める新燃料開発について紹介。食料や木材、廃材など様々なものからつくれるバイオ・ジメチルエーテルの活用を例示している。