インドネシアで初の高炉稼働 韓国のポスコが一貫生産
韓国の製鉄大手ポスコが、2010年10月からバンテン州チレゴンにインドネシア国営のクラカタウ・スチールと共同で建設を進めていた高炉一貫製鉄所「クラカタウ・ポスコ製鉄所」が12月23日、操業開始した。鉄鉱石から高炉で鉄を取り出し、製品化する一貫製鉄所が東南アジアで稼働するのは初めて。ポスコにとっても、海外に設けた初の一貫製鉄所となる。朝鮮日報日本語版などが報じた。
同日、ジャワ島北西岸で開かれた火入れ式にはポスコの鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)会長や、インドネシアのユドヨノ大統領ら500人余が出席した。同製鉄所への出資比率はポスコが70%、クラカタウ・スチールが30%。
粗鋼生産量は当初300万㌧。スラブ180万㌧と厚板120万㌧をそれぞれ生産し、東南アジアの建築や造船などの需要を取り込む。中東への輸出も計画し、2014年中の営業黒字の達成を目指す。15年には生産量を600万㌧に拡大し、熱延加工も手掛ける予定だ。