交通量増と鉄道建設重なり14年~首都の交通マヒ最悪に
インドネシア交通協会のダナン・パリクシト会長は12月23日、増え続ける車両交通量と相次ぎ計画されている鉄道建設事業が重なり、2014年は渋滞が連鎖的に発生し、首都全体の交通マヒに陥る「グリッドロック現象」が発生するとの見方を示した。これにより、首都の交通渋滞は今後2年間、最悪の状態に達し、このグリッドロック現象が起こり続けると警告している。じゃかるた新聞が報じた。
首都の将来の渋滞解消に向けて、中央政府は大規模高速鉄道(MRT)、モノレール、高架路線化などを計画、2014年から本格的に断行する構えだが、文字通り短期的に交通渋滞解消につながる施策ではない。ジャカルタ特別州はバス路線の拡充、台数の増強を図る方針だ。ダナン会長によると、14年の道路交通量は10%増える見通しだ。そのうえ、建設事業に伴い道路の通行スペースに制約が出ることなどを考え合わせると、車両は平均速度8~10㌔/h 程度しか進まない”滞留”の状態が各所で頻発すると予想されるという。