浮動票吸い上げ、所属政党にも”ジョコウィ効果”発揮

浮動票吸い上げ、所属政党にも”ジョコウィ効果”発揮
 インドネシアの民間調査機関、ポルートラッキング研究所が1月26日発表した世論調査によると、政党支持率で、ジャカルタ特別州のジョコウィ知事が浮動票を吸い上げ、同氏の所属政党、闘争民主党(PDIP)にも”ジョコウィ効果”が表われていることを示した。調査は全国1200人を対象に、12月16~23日に実施された。
 ジョコウィ氏が大統領選に出馬するかどうか不明のため、①ジョコウィ氏が出馬せず、知事に留まる②PDIPの大統領候補になる-の2つの場合で政党支持率を調査。①の場合、PDIP支持率は18.85%にとどまる。ところが、②の場合は残り11党からくまなく票を吸い上げて30.78%まで支持率が伸びる。その結果、8政党が得票率3.5%未満の国会議席獲得を阻止する条項にかかり、4党による国政になる可能性もある。まさに圧倒的な集票力を発揮するというわけだ。
 大統領候補調査でも同知事を除き、政党党首に限った場合、バクリー・ゴルカル党党首が支持率17%で1位。制限をなくした場合、ジョコウィ氏が37%を獲得。ブラボウォ・グリンドラ党最高顧問、バクリー氏が11%台で2、3位になる。ジョコウィ氏が相変わらず、2位以下に大きく水をあけている。