ジャカルタとボゴール 洪水対策で自治体が連携協力

ジャカルタとボゴール 洪水対策で自治体が連携協力
 ジャカルタ特別州のジョコウィ知事と西ジャワ州ボゴール県知事は2月4日首都圏で拡大する洪水被害の軽減に向け協力することで合意した。両知事は同日、長期的な観点からボゴール県内のチリウン川源流に位置するプンチャックの山間部で植樹した。地盤全体の保水能力の向上が急務で県内に4万本を植樹し、森林面積を拡大しようというもの。地元メディアが報じた。
 また、公共事業省と連携し、ジャカルタに流れ込む水量を調整する貯水池を県内2カ所に建設、水量を40%削減する。スカマヒ(107㌶)とメガムンドゥン(24.8㌶)の土地を購入し、ジャカルタ特別州政府が120兆ルピアを負担する。ボゴール県はプンチャックに違法に建てられた宿泊施設93軒を撤去する方針だ。撤去費用としてジャカルタ特別州は50億ルピアを負担。違法建築による水資源の破壊を阻止し、森林地帯を再生する。同地区では2013年だけで314軒を撤去した。ジョコウィ知事は今年、首都圏の5県市に洪水対策費用として1450億ルピアの財政支援をすると表明している。