鴻海の1月連結売上高は前月比35.9%の大幅減収に
台湾のEMS(電子機器受託製造サービス)世界最大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の1月の連結売上高は3145億5100万台湾元(約1兆600億円)で前月比35.9%の大幅減収となった。春節(旧正月)連休の開始時期にあたったことに加え、前月、好調だった米アップル向けのスマートフォンやタブレット端末の出荷が一段落したことなどが響いた。ただ、パソコンや通信機器などの出荷が安定しており、前年同月比では0.3%の増収となった。通信時報などが報じた。
証券筋は鴻海の第1四半期業績について、前年同期を上回ると予測。2月は春節による営業日の減少など季節的マイナス要因はあるものの、低価格スマートフォンやゲーム機の需要が業績を下支えするとみている。
鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は、先に14年通年の売上高として前年比15%増を目標に掲げるとともに、今後10年で13年実績の年商約4兆元を10兆元に引き上げると言明している。