バンテン州知事一族の汚職事件で押収乗用車最多の40台
インドネシアの汚職撲滅委員会(KPK)が、憲法裁判所長官への贈収賄容疑で逮捕されたバンテン州のアトゥット知事を巡り、同知事の弟で事業家のワワン容疑者から押収した乗用車が2月17日、ランボルギーニなどの高級車を含め40台に上り、汚職事件に絡む自動車押収台数としては過去最多になった。一族が州政府を事実上支配、悪用して蓄財に励んでいた実態が明らかになった。地元紙が報じた。
KPKは1月27日からワワン容疑者の関連企業などから計8回に分けて車を押収。17日、同容疑者が経営する会社から2台を差し押さえ、記録を更新した。この中にはランボルギーニ、ロールスロイス、ベントレーなど100億ルピアを超える高級車も多数含まれている。KPKの調べによると、アトゥット州知事らがバンテン州北岸に30㌶と50㌶の広さの島を保有。豪州には自宅、シンガポールにマンションを保有している疑いがあるという。