ジャワ島でまたも大規模な洪水、堤防決壊、冠水避難も
インドネシアジャワ島で2月21日夜~22日にかけて降り続いた雨で首都圏はまたも洪水に見舞われ、西ジャワ州やバンテン州などでも大規模な洪水が発生、堤防が決壊。中部ジャワ州でも週末、降雨で河川が氾濫。冠水などによる被害が広がり、ジャカルタ特別州を合わせて7000人規模の避難者も出た。地元紙が報じた。
1月の洪水では、ジャカルタ特別州内で9万人が避難する洪水禍となったが、今季の雨期は今回の雨で終わりそうにない。気象地理物理庁(BMKG)は3月にもまた大雨が降ると予想、市民に警戒を呼び掛けている。
洪水頻発地域の東ジャカルタ・カンプンムラユではチリウン川は氾濫し、最高3㍍冠水、6000人が避難したという。南ジャカルタや西ジャカルタの大半の地域では1㍍以上冠水するなど、ジャカルタ全域で被害が広がった。南ジャカルタで冠水した道路と池との境目が分からなくなり、2人が池に落ち溺死した。
23日には上流で降った大雨の影響でバンテン州タンゲランや南タンゲランで水が引かず、30~170㌢冠水。ブカシ川の堤防が決壊し、西ジャワ州ブカシのポンドック・グデ・プルマイでは3㍍冠水した。この洪水により主要道路や鉄道などの交通機関にも影響が相次いだ。