リアウ州で森林8000㌶焼失 健康被害など影響広がる

リアウ州で森林8000㌶焼失 健康被害など影響広がる
 インドネシアスマトラ島リアウ州で野焼きが原因とみられる森林火災が拡大し煙害が広がり、空の便はじめ煙による市民への健康被害が拡大しつつある。
 気象地理物理庁(BMKG)は3月1日時点で同州だけで1234カ所の高温地点(ホットスポット)を確認。国家災害対策庁(BNPB)および同州の担当者などによると、森林火災による焼失面積は8000㌶に達する見込みだ。
 こうした状況に直面、同州では煙により市民2万8000人が喉の不調を訴えており、健康被害への拡大が懸念される事態となっている。また、煙害で影響が出ているのが空の便だ。アンタラ通信によると、同州の州都プカンバルのスルタン・シャリフ・カシム空港では1日、24便が最大で9時間遅れた。
 2日夕方、ジャカルタ発プカンバル行きのガルーダ・インドネシア航空とライオンエアの2便がバタム島ハン・ナディム空港に一時着陸。同日午後に降った雨の影響で、プカンバルで800㍍まで悪化した視界が1200㍍に回復し同日夜、プカンバルにようやく到着した。