インドネシアなどで華人財閥が活発な事業拡大の動き
インドネシアやフィリピンなどで地元の中国系の実業家・一族の財閥が所有・経営する企業グループの動きが活発化している。インドネシアではサリム・グループが旺盛な内需を取り込むため、1990年代末のアジア通貨危機の際、経営権を手放した自動車大手インドモービル・スクセス・インターナショナルの株式を、約7割まで再取得することで関係各社と合意した。これに要する金額は8億930万㌦(約750億円)という。
リッポー傘下の不動産大手リッポー・カラワチも2016年までにショッピングモールの運営軒数を現在の28から50へと拡大する計画だ。13年は約1兆ルピア(約97億円)を投じ、3軒新設する。このほか、シンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングスがリッポー傘下の小売り大手に26%出資する。イオンも有力財閥シナルマス・グループと組み、インドネシアで大型ショッピングセンターの運営に乗り出す。