アップルの減速で増収1%に 鴻海の2013年12月期連結
電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、台湾の鴻海精密工業が3月28日発表した2013年12月期連結決算は、売上高が前期比1%増の3兆9523億台湾㌦(約13兆2800億円)にとどまった。伸び率は世界的な金融危機が大きく響いた09年(0.4%)以来の低い水準。最大の顧客である米アップルの成長鈍化が影響したとみられる。営業利益も同1%増の1093億台湾㌦だった。主力の生産拠点、中国の人件費上昇などがコスト圧迫要因となった。この結果、郭台銘董事長が目標に掲げる「年間15%成長」には遠く及ばなかった。