庶民に対する人気取り?4月から高級車税大幅引き上げ

庶民に対する人気取り?4月から高級車税大幅引き上げ
 インドネシア政府は4月から一部の高級車に課している「ぜいたく税」を現行の75%から125%に引き上げる。輸入の抑制や富裕層の消費引き締めで、貿易赤字の解消を急ぐのが狙い。ただ、実効は極めて疑問だ。というのは対象車の数が市場の約1%にすぎず、選挙を意識した、庶民に対する人気取りとの指摘もある。ユドヨノ大統領がツイッターの自らのアカウントで発表し、有権者の大半を占める低所得層にアピールしている。
 今回の増税対象は、排気量がガソリン車で3㍑以上、ディーゼル車で2.5㍑以上のセダンなど。日本円で1000万円を超える高級車ばかりで、2013年の新車販売でみると約1万7000台。販売全体の123万台のわずか1.4%にすぎない。したがって、大きな税収こそ望めないが、今回の措置、欧米メーカーや日系各社の高級車ブランドには確かに逆風となることは間違いない。