大型インフラ整備ずれ込み成果に乏しい現政権2期10年

大型インフラ整備ずれ込み成果に乏しい現政権2期10年
 4月9日の総選挙のキャンペーン中のインドネシアで今、2期10年に及ぶユドヨノ政権の実績評価が俎上にのぼり、任期中に目指した交通インフラ整備の遅れが改めて指摘されている。10月に政権を降りる大統領にとって、これが在籍中の総括でもあり、またこれが民主党の票の伸びに直結するだけに、何としても成果を強調したいところだ。そこで、ジャワ島北岸鉄道(ジャカルタ~東ジャワ州スラバヤ)の複線化や北スマトラ州メダン近郊のクアラナム国際空港の開港による利便性および経済波及効果などの成果の強調に躍起になっている。地元メディアが報じた。
 だがこの背景には、本来もっとアピールできたはずの他の大規模プロジェクトがいずれもずれ込み思うように進んでいない現実が見え隠れする。それは①土地収用の遅れなどが原因で、スマトラ縦断高速道は目標とした年内にはまず着工できないことが確実になった②ジャワ島とスマトラ島を結ぶスンダ海峡大橋は採算性の問題が再浮上し、計画が大幅に見直される可能性が出てきた-などで弱点になってしまい、大々的に成果や実績をアピールできる部分に欠けるからだ。
 道路全体でみた場合も整備の遅れが指摘され、ユドヨノ大統領が政権に就いた2004年以降の10年で公共事業省が新規に整備したのは、4400㌔にとどまり、約13%しか延びなかったという。