リアウ州の森林火災終息へ 気温上昇期で9月まで警戒

リアウ州の森林火災終息へ 気温上昇期で9月まで警戒
 インドネシア国家防災庁(BNPB)のシャムスル・マアリフ長官は4月4日、野焼きの延焼や煙霧被害が深刻化していたリアウ州の森林火災が小康状態になったとして州内に設置していた対策本部を解散した。ただ9月まで季節風により雨量が減り気温が上昇することで、火災が発生しやすい環境が続く。そのため今後も、国軍は約1000人の兵士、ヘリコプターなどの配備を継続する。
 これまで同州の森林火災の消火活動には、地元ボランティアや国軍、警察を含む5000人以上が携わってきた。BNPBは飛行機やヘリコプターのレンタル料、人工降雨などを含む消火活動に、2013年の1030億ルピアを大幅に上回る1350億~1640億ルピアを投じる方針だ。
 今回の森林火災は3月上旬から深刻化し、これまで約8000㌶以上の森林が焼失。空港や学校などが閉鎖され、煙霧による大気汚染で周辺住民5万人以上に健康被害が出るなどの影響が出た。じゃかるた新聞が報じた。