NTTドコモがインド携帯事業から撤退 出資分売却へ

NTTドコモがインド携帯事業から撤退 出資分売却へ

 NTTドコモはインドの携帯電話事業から撤退する方向で最終調整に入っていることが明らかになった。現地大手のタタ・テレサービシズ(TTSL)の出資持ち分約26%を売却する。TTSLに共同出資する財閥大手、タタ・グループに保有全株式を売却する方向で交渉する。

   同社は2009年にTTSLに約2600億円を出資しインド市場に参入したが、市場の過当競争などで赤字基調が続いていた。また、寡占企業の出現を阻むインド独特の通信行政も事業拡大の大きな壁になった。海外事業の中核と位置付けたインドからの撤退により、成長戦略の練り直しを迫られることになる。