すず、インドネシアの供給減で半年ぶりの高値
すず地金(じがね)の国債相場が続伸している。指標となるロンドン金属取引所(LME)では4月24日に1㌧当たり2万3750㌦前後で推移。直近安値の1月下旬から9%上昇し、半年ぶりの高値を付けた。この最大の要因は、世界生産で約2割を占めるインドネシアが、保護主義を強め、供給が不安定になっているためだ。インドネシアは2013年8月末から現地の取引所経由で調達しないと、すず地金を輸出できないようにしている。ただ、現地取引所はLMEよりもやや割高で、この日も100㌦程度高く売買されている。このため、価格が人為的に操作されているとの見方もでき、海外の輸入業者に敬遠されがちだ。