分裂メーデー KSPIがブラボウォ大統領候補支持へ

分裂メーデー KSPIがブラボウォ大統領候補支持へ

 今年から祝日になった5月1日のインドネシアのメーデーは、3大労組をまとめた労働者評議会(MPBI)が内紛や分離により事実上活動が休止。労働組合総連合(KSPI)と、労働組合全総連合(KSPSI)、福祉労働組合総連合(KSBSI)が分かれ、個別に労働者の祭典を祝う分裂メーデーとなった。

 グリンドラ党の大統領候補のブラボウォ最高顧問は同日、中央ジャカルタ・スナヤンのブンカルノ競技場でのKSPIの集会に出席し、主催者発表で10万人の聴衆を前に「労働者の10要求」を支持することを表明し、引き換えに大統領選でのKSPIの支持を得た。KSPIのサイド・イクバル代表は、これからブラボウォ氏と「労働者の10要求」に関する議論を深め、5月中に合意すると語っている。

 KSPSIとKSBSIの2労組連合は大統領候補として、ジャカルタ特別州知事のジョコ・ウィドド氏を支持しており、両連合は2日に街頭活動する。