ハンバラン競技場汚職でKPKが大統領に出廷要請

ハンバラン競技場汚職でKPKが大統領に出廷要請

 インドネシアの汚職撲滅委員会(KPK)は、民主党のアナス元党首が2009年、西ジャワ州のハンバラン競技場建設で受注企業の国営ゼネコンのアディ・カルヤから現金22億ルピアを受け取ったとして逮捕された事件で、ユドヨノ大統領(民主党党首)や次男のイバス同党幹事長に参考人として出頭を要請していたことが分かった。大統領らは要請を拒否した。

     これは、大統領の法律チームを率いるパルメル・シトゥモラ弁護士が地元メディアに対し、4月25日に書面で要請を受け、後日、事件について知っていることは何もないことを理由に応じない旨、回答したことを明らかにしたもの。任意の参考人聴取のため要請に法的強制力はない。過去に現職大統領が参考人聴取に応じたり、証人出廷したケースはない。アナス容疑者は弁護側証人として大統領らの出廷を希望しており、KPKも聴取が必要と判断したとみられる。