「当事国自制を」中国へ強い批判 ASEAN首脳会議
東南アジア諸国連合(ASEAN)は5月11日、ミャンマーの首都ネピドーで首脳会議を開いた。南シナ海での領有権を巡る問題には宣言に、関係当事国に自制と武力の不行使を促すことを盛り込むとともに、国際法に基づく平和的解決を図るため、宣言には法的拘束力のある行動規範の早期策定に取り組むことも明記された。多くのメディアが報じた。
宣言では中国を名指しすることは避けたもの、会議では「中国の石油掘削作業は領海侵犯であり、明確な違法行為だ」、「ASEANの結束が試されている」、「中国の暴挙に抗議する声をあげてもらいたい」、「声明を出せなければASEANの信用は大きく傷つく」など、ベトナム、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどから中国に対する非難、批判が相次いだ。また、宣言では2015年中を目指す経済共同体創設の「緊急性」も確認し、加盟国間の経済格差の是正が不可欠とした。