JICA フィリピンに水道事業で無償資金協力の贈与契約

JICA フィリピンに水道事業で無償資金協力の贈与契約

 国際協力機構(JICA)は5月16日、フィリピンとの間で4月24日「メトロセブ水道区上水供給改善計画」を対象として総額11億6500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結したことを明らかにした。

    本事業はメトロセブ水道区の上水供給エリアにおいて、中央監視室で常時モニタリングすることで最適な給配水を可能とするSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)システムを導入することにより、リアルタイムでの正確な給水状況のモニタリングと適切な水道設備の運転管理体制を構築し、同エリアの給水状況を改善するもの。

    セブ州のうち、セブ市を含む7市6町から構成されるフィリピン第2の都市圏であるメトロセブでは、急速な人口増加や都市化が様々な都市問題を引き起こしている。上水、下水排水、廃棄物、交通、エネルギーなどの都市基盤施設で経済および都市の発展にとって大きな阻害要因となっている。