インドの新政権誕生 経済界は経済改革に大きな期待感

インドの新政権誕生 経済界は経済改革に大きな期待感

 5月16日に開票された総選挙(下院選)で最大野党のインド人民党(BJP)が定数545のうち282議席を獲得し圧勝した。一方、与党の国民会議派(INC)はわずか44議席と歴史的大敗。与党連合全体でも59議席と野党連合の336議席の2割にも満たなかった。これを受け経済界や実業界では、経済政策を重視するBJPが政権を率いることになったことで、経済改革への期待が高まり、早くもインドへの投資が拡大するとの期待で株式市況も好転している。

 シティバンクグループのシティリサーチは、インドの本年度(2014年4月~15年3月)の国内総生産(GDP)成長率予測を5.6%に据え置いたものの、来年度は6.2%から6.5%に引き上げた。そして16/17年度以降は、本格的な経済成長が始まると予測している。また、政権交代に伴い、インフレ抑制にも好影響を与えると予測。13/14年度に9.5%だった消費者物価指数(CPI)は14/15年度には6.5%にまで下がるとの見通しを示している。地元メディアなどが報じた。