タイ日系企業の影響は工場で限定的 長期化を懸念

タイ日系企業の影響は工場で限定的 長期化を懸念

  5月20日、全土に戒厳令が発令されたタイだが、これまでのところ、現地に進出している日系企業の工場、店舗に大きな影響は出ておらず、工場の一部だけで限定的なものにとどまっている。ただ、混乱が長引けば観光などへの影響が懸念される。

 タイを訪れた旅行者数は、4月に前年同月比2%減の202万人と3カ月連続で減少した。旅行客数は反政府派のデモの沈静化で、足元では徐々に回復しつつあったが、今回の戒厳令でタイ渡航の自粛を勧告する国が相次ぐ可能性もあるという。また、まだ大きな混乱には至っていないが、物流などへの支障が出始めている。