インドネシアで新車販売店の在庫増 値下げ競争へ

インドネシアで新車販売店の在庫増 値下げ競争へ

 インドネシアの新車市場で95%のシェアを占める日系自動車メーカーで、販売店の在庫が積み上がっている。庶民の購買力の低下が響いている。日系企業8社の独自集計で1~3月の販売店への卸売台数は約31万台。実際に店頭で売れた小売台数は28万3600台だ。2万6000台以上が売れ残った。

   このため、各社は在庫処分の値下げ競争を強いられており、本来、人件費の上昇、通貨安などで値上げが必要な局面での値引きだけに、収益悪化の懸念が強まりそうだ。日本経済新聞が報じた。現在、車種により異なるが、トヨタ自動車、ダイハツ工業、ホンダ、日産自動車などの値下げ幅は10%程度となっている。