マレーシア・サバ州の戦闘避け、出稼ぎ労働者が続々帰国

マレーシア・サバ州の戦闘避け、出稼ぎ労働者が続々帰国
 多数の死者が出た、カリマンタン島北東部のマレーシア・サバ州ラハッド・ダトゥにおけるフィリピンから不法上陸した武装集団とマレーシアの治安部隊の交戦を避け、インドネシアからの出稼ぎ労働者が続々帰国している。これは、東京ドーム約2100個分に相当する広さの9万9000㌶にわたるマレーシア国営アブラヤシ農園「フェルダ・サハバット」内に居住する人々の過半数(8253人)を占めるインドネシア人だ。この農園の地域周辺に武装集団が立て籠もっているという。
 インドネシアからの出稼ぎ労働者は、帰国手続きのためマレーシア・サバ州南部のタワウのインドネシア領事館に殺到している。対岸の東カリマンタン州ヌヌカン島にはボートに乗って帰国する人が相次いだ。
 インドネシア外務省は3月6日、交戦地域から20㌔圏内のインドネシア人はすべて非難したと発表。マレーシア政府は5日、武装集団が立て籠もる地域周辺の国営農園の労働者1万5000人の安全を確認したとしている。