ベトナム 南シナ海紛争でGDP5%超の達成は困難

ベトナム 南シナ海紛争でGDP5%超の達成は困難

 ハノイ国家大学経済・政策研究センター(VEPR)のグエン・ドゥク・タイン所長はこのほど、ベトナムの今年の国内総生産(GDP)成長率について、中国の石油掘削を巡る南シナ海紛争の影響で「5%以上を達成するのは困難」との見方を示した。これは同所長が地元メディアに語ったもので、VNエクスプレスが報じた。

    タイン所長によると、VEPRは最新の報告書で、今年のGDP成長率を4.15~4.88%と予想。これは昨年実績および、国会が打ち出した今年度目標のいずれよりも低い。VEPRは年初5.4~5.5%の予想を示していたが、今回中国との間で発生した緊張関係で、今後の情勢の展開にかかわらず5%以上の成長は難しいと判断したという。一方、現時点でベトナム政府は今年のGDP成長率目標5.8%を維持している。