帝人がタイでタイヤコード工場 15年秋稼働目指す

帝人がタイでタイヤコード工場 15年秋稼働目指す

 帝人は約35億円を投じ、タイにアジアでは初の生産拠点となるタイヤコードの工場を設置する。2015年秋の稼働を目指す。ポリエステル製の汎用品に加え、高強度のアラミド繊維でつくる高性能タイヤ向け製品も生産する。当初の生産能力は車1000万台に相当する年間1万6000㌧を計画し、将来は中国やインドを含むアジアのタイヤコード市場で1割近いシェア獲得を目指す。

 6月中に帝人グループで計66.66%を出資する生産会社「テイジン・FRA・タイヤコード(タイランド)」をタイ・アユタヤ県に設立。9月から工場の建設を進める。同工場で生産したタイヤコードは東南アジア各地に進出している日系や欧米系のタイヤメーカーに供給する。アジアでのタイヤコードの需要は年間40万㌧とされており、将来は生産能力を2倍に引き上げてシェアを高める。日本経済新聞が報じた。