日本電気硝子 マレーシアでガラス繊維3割増産
日本電機硝子は6月18日、マレーシアの子会社Nippon Electric Glass(Malaysia)の自動車部品などに使用される高機能樹脂強化用ガラス繊維の生産能力を3割増やすと発表した。投資額は200億円。生産開始は2015年4月を予定。自動車業界では車体の重量を軽くするため、金属性部品を樹脂製に切り替える動きが広がっている。この際、樹脂製部品の耐熱性や強度を高めるために使われるガラス繊維の需要が拡大している。
日本電気硝子はガラス繊維を能登川工場(滋賀県東近江市)とマレーシアの子会社で生産しており、出荷量は両工場合わせ年間30万㌧超。マレーシアで生産したガラス繊維は、海外メーカーや日系樹脂メーカーに供給する。同社は樹脂強化用のガラス繊維で世界シェアの3割を持つ。