住友商事参画の地熱開発 住民の反対運動過熱化

住友商事参画の地熱開発 住民の反対運動過熱化

 住友商事らが参画するインドネシア・スマトラ島ランプン州の州都バンダルランプンの、ラジャバサ地熱発電鉱区の開発プロジェクトに対する周辺住民の反対運動が過熱化している。6月24日には遂に建物への放火事件も発生したという。ジャカルタポストが報じた。

 同鉱区では、民間発電事業者シュープリーム・エナジーが地熱発電所の建設計画を進めている。当初は2013年中ごろから地熱井を掘削する予定だったが、住民の抗議活動に遭い、開発が大幅に遅れている。

 シュープリームは今年に入ってようやく掘削作業にこぎ着けたが、地元住民などで構成される抗議団体は6月16日、23日までに作業を中止するよう求める書簡を送付。会社側が24日も掘削作業を継続していたため、抗議活動が一気にエスカレート。会社側の従業員宿舎を壊そうとしただけでなく、警備室に放火したという。