東風・プジョーが四川省成都で乗用車工場新設

東風・プジョーが四川省成都で乗用車工場新設

 中国自動車大手の東風汽車と仏プジョーシトロエングループ(PSA)は7月2日、中国の四川省成都に乗用車工場を新設すると発表した。3月に資本提携で合意してから初の協業となる。年産規模は当初30万台を計画しており、2016年の稼働を目指す。PSAにとって中国最大級の工場となる。今年後半に新工場の建設を始める。第1期の投資額は数百億円規模になる見通し。

    東風とPSAは現在、湖北省武漢に3つの合弁乗用車工場を持つ。3工場合計の生産能力は現在、年間60万台だが、増産投資を進めており、15年までに75万台規模に増強する計画。これらに成都の新工場を合わせ年間100万台以上の増産体制が整う。

   新工場ではPSAの「プジョー」「シトロエン」ブランドを中心に生産する。主な生産モデルは多目的スポーツ車(SUV)やミニバンなど、中国で需要が急拡大する多人数乗りの車種を想定。所得が向上し、レジャーや旅行に車を活用するようになった世帯などの需要を取り込む。日本経済新聞が報じた。