東南アジア各国の通貨上昇 米金利の低下基調で

東南アジア各国の通貨上昇 米金利の低下基調で

 インドネシア・ルピアをはじめ、マレーシア・リンギ、シンガポール・ドル、フィリピン・ペソなど東南アジア通貨が対米ドルで総じて上昇している。米国の早期利上げ観測が高まらず、米長期金利も低下基調にあるため、相対的に金利が高い東南アジア通貨に資金が流入している。

 7月9日の外国為替市場ではシンガポール・ドルが1米㌦=1.24シンガポール・㌦台、フィリピン・ペソが1㌦=43.28ペソ台、マレーシア・リンギが1㌦=3.16リンギ台と、すべて約8カ月ぶりの高値を付けた。インドネシア・ルピアは4日から続伸。8日までの上昇率は約2.5%となった。9日は休場。金融筋は、とくにいま買われやすいのは、利上げ観測が高まっているマレーシア・リンギとフィリピン・ペソという。