鴻海 4G事業を亜太電信に統合、一本化

鴻海 4G事業を亜太電信に統合、一本化

 EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、第4世代移動通信(4G)のサービス開始を前に、傘下の通信会社、国碁電子と同業の亜太電信(APT)との合併に伴い、経営資源を亜太電信に一本化する方針を固めた。経済日報が報じた。

 2013年11月の4G事業免許の入札結果で亜太電信は700MHzの1単位を、国碁電子は700MHzと900MHzの計2単位を取得。その後、国碁電子による亜太電信の増資引き受けを機に、両社は合併を発表した。株式交換をにより、亜太電信が国碁電子を吸収合併し、国碁電子は解散する予定。

 4G免許の取得に巨額の費用を支出したことから、国碁電子は合併前に4Gサービスを始めるとの見方が出ていた。いずれにしても今回、鴻海の郭台銘董事長が4G関連事業を亜太電信に統合する考えを示したことで、亜太電信は700MHzの帯域幅20MHz、900MHzの帯域幅10MHzを擁することになった。また、亜太電信への一本化により、台湾の4Gサービス事業は6社か5社となる見通し。亜太電信は2015年第1四半期の4Gサービス開始に向け、作業を加速させる。NNAが報じた。