タイ軍政・NCPOが暫定憲法公布 国王が承認

タイ軍政・NCPOが暫定憲法公布 国王が承認

 タイの全権を掌握する国家平和秩序評議会(NCPO)は7月22日、5月のクーデターで廃止した旧憲法の代わりに起草した暫定憲法を公布した。これに先立ち、プラユット議長(陸軍司令官)がクーデター後初めてプミポン国王と謁見し、暫定憲法の承認を得た。

 暫定憲法によると、220人で構成する「立法会議」が暫定首相を選出する。暫定首相が暫定内閣の閣僚を選ぶ。250人からなる「改革会議」が国内改革を実行。NCPOは存続し、国家運営において強い権限を維持する。「憲法委員会」を設け、新憲法を起草。新憲法の公布後、2015年10月をメドに総選挙を実施し、民政復帰する。