プラボウォ陣営が瓦解 異議申し立て取り下げへ

プラボウォ陣営が瓦解 異議申し立て取り下げへ

 インドネシア総選挙委員会(KPU)が、大統領選の結果についてジョコ・ウィドド氏の勝利を宣した7月22日、敗れたプラボウォ・スビアント陣営の瓦解が明らかになった。同陣営は当初、「KPUの集計過程には不公平で、組織的な不正があった。証拠もある」と批判。公式結果にもボイコット声明を出し、同陣営幹部も憲法裁への異議申し立てを決定したとしていた。

 ところが、同陣営のハッタ副大統領候補、マーフッド選対本部長(元憲法裁長官)らがKPUの集計結果を支持、敗北を認めて、離脱。これを受けプラボウォ氏も一気にトーンダウン。異議申し立てを準備していたはずの同陣営の弁護団が異議申し立てを取り下げると発表する事態となった。これによって結束を誇った投開票直後までの同陣営内の連携が瓦解、もう全く取れていないことが浮き彫りになった。