インドネシア次期政権の改革実行力を不安視 CIMB

インドネシア次期政権の改革実行力を不安視 CIMB

 マレーシア系銀行、バンクCIMBニアガは今後のインドネシア経済について、10月に発足する次期政権の政策の実行力が課題になるとみている。CIMBは政権を担うジョコ・ウィドド氏が所属する闘争民主党(PDIP)の議席数が2割を下回り、脆弱な政権基盤に不安が残り、投資環境の改善に向けた政策の実施が難しいためだ。閣僚人事を専門的な人材で固めるほか、議決権を握るために、第2党のゴルカル党を取り込むことが不可欠になるとみている。

 ウィナン・ブドヨチーフエコノミストは同行が開催したセミナーで、最も大切な閣僚ポストは財務相と指摘。同相は5割は民間の専門家が起用される見込みだが、インフラ整備の促進などを実現させるため、民間人を指名する必要があるとしている。このほか、貿易相、エネルギー・鉱物資源相、国営企業相の顔ぶれにも注目が集まると付け加えた。NNAが報じた。