ベトナム最低賃金15%上げ 物価上昇率の3倍超す
ベトナム国家賃金評議会は同国の2015年の最低賃金を、14年比で平均約15%引き上げる案を決めた。ベトナム政府の労働者の生活水準引き上げ意向を強く反映したものだが、物価上昇率の3倍を超える賃上げ提案だけに、外資企業は一様に反発を強めている。
グエン・ダン・ズン首相が承認すれば、15年1月1日から適用される見通し。ベトナムは全国4地域別に最低賃金を定めている。今回の賃金改定案で首都ハノイ市や南部ホーチミン市を含む第1地域は、14年比14.8%増の月310万ドン(約1万5000円)に設定された。中心部から遠ざかるごとに、第2地域が同14.6%増の同275万ドン、第3地域は同15.2%増の同242万ドン、第4地域は同15.8%増の同220万ドンに引き上げられる。平均15.1%上昇する見通し。