中国習主席 ベトナム特使と会談 関係修復に乗り出す
中国の習近平国家主席は8月27日、訪中したベトナム共産党のレ・ホン・アイン書記局常務(政治局員)と会談した。習主席は「中・ベトナム関係は最近、大きな打撃を受けて国際社会の注目を集めたが、様々な干渉を排して関係を適切に処理すべきだ」と述べた。
両国は周知の通り、南シナ海の西沙(パラセル)諸島の領有権を巡り対立、関係悪化したが、ようやく関係修復に乗り出したことになる。
アイン氏はベトナム共産党の序列5位で、党トップのグエン・フー・チョン書記長の特使として訪中した。アイン氏は、ベトナムで相次いだ反中国デモによる被害を補償する方針を表明。また、同氏は中国共産党序列5位の劉雲山・政治局常務委員とも会談、今後双方は南シナ海問題でともに受け入れ可能な解決策を模索し、争いを複雑化させる行動を取らないことで一致した。